面接の基礎知識を学んでおく
消せるボールペンや修正テープは、あり?なし?
「面接会場には、その会社の社員が求職者のフリをして紛れ込んでいる」や「最終面接は、面接室のドアを開けた瞬間に合否が決まる」など、ネット上には面接に関するさまざまな情報が飛び交っています。しかしこれらの情報には、限りなく都市伝説に近いものが多いというのが現状です。そんな都市伝説に惑わされて不安にならないために、面接の基礎知識を学んでおきましょう。
まずは面接の際に提出する履歴書についてです。近年はこすると消えるボールペンが広く普及していますが、このボールペンで履歴書に記入するのはNGです。インクの写り方が通常のボールペンとは若干違うので、たくさんの履歴書を見比べている採用担当者なら、すぐに気づきます。減点対象になるといってもよいでしょう。正式書類を簡単に消せるボールペンで書くという行為が、常識を疑わせるのです。正式書類ですので、間違って記入した箇所に修正テープを使って書き直すこともやめましょう。新しい履歴書に書き直すことを推奨しますが、余分の履歴書がないのであれば、二本線で訂正して印鑑を押すのが正しいマナーです。履歴書にスピード写真を使うのはNGという都市伝説もありますが、近年のスピード写真は性能が向上しているので問題ありません。膝の上に白いハンカチを敷くと、キレイに撮れますよ。

この質問には、どんな意図があるの?
面接の質疑応答はクローズ質問から始まることが多いです。クローズ質問とは、「はい」または「いいえ」で答えられる質問のことです。「きょうは雨が降っていますね」「はい」「会場に来る途中で道に迷いましたか?」「いいえ」といったやり取りには、求職者の緊張をほぐす意図があるので、できるだけ笑顔で答えてリラックスしている様子をアピールしましょう。
面接の最後には「何か質問はありますか?」と、かなり高い確率で聞かれます。本当に応募した企業に興味があるのであれば、何らかの質問があるはずです。できれば日頃から時事ニュースに関心を持って、その業界にまつわるトピックスとからめた質問をしましょう。そうすることで面接官に「この人は本気でウチの会社に入りたいと思っているな」と印象付けることができます。逆に、ネットで調べればすぐにわかるようなことを質問すると、面接官にガッカリされてしまいますよ。
とにかく面接では、なりふり構わずアピールするのではなく、適度に謙虚な姿勢を心がけて会話のキャッチボールをしながら自分の熱意を伝えるようにしましょう。質問されたことをよく吟味し、面接官の意図や何を知りたいのかを考えて質疑応答をすることが大切なのです。